べき乗(aのn乗)を計算する方法です。
同じ数字を数回かける計算は、103が1000、28色が256色のように使われます。
aのべき乗と累乗
anは、aのべき乗や、aの累乗を意味します。
nが正の整数(自然数)のときに、べき乗と累乗は、aをn回かける計算をします。
算術演算子
Pythonで数値の加算や減算に使える算術演算子は、次のようなものがあります。
計算の優先順位が低いものから高いもので並べます。
演算子 | 計算 |
x + y | x と y の加算 |
x – y | x と y の減算 |
x * y | x と y の乗算 |
x / y | x と y の除算 |
x // y | x と y の整数除算(商) |
x % y | x と y の剰余(余り) |
x ** y | x の y 乗 |
(カッコ)が優先され、右側から計算されます。
乗算とべき乗を同時に使うときには、注意が必要です。
変数を使って計算するとき、想定外の結果になることがあります。
3*2**2 # 12
2**2*3 # 12
べき乗が優先されます。
(2*3)**2 # 36
2**(2*3) # 64
(カッコ)が優先されます。
3**3**2 # 19683
右から計算されます。
(カッコ)を使って計算します。
3**(3**2) # 19683
(3**3)**2 # 729
pow関数
べき乗を計算する組み込み関数 pow(a, n [, mod]) が用意されています。
第三引数を指定すると、aのn乗をmodで除算した剰余が返ります。
pow(2, 3) # 8
2 ** 3 # 8
pow(2, 3, 5) # 3
2 ** 3 % 5 # 3
numpy.power関数
numpyライブラリには、べき乗を計算するpower(a, n) が用意されています。
import numpy as np
np.power(2, 3) # 8
math.pow関数
mathライブラリには、べき乗を計算するpow(a, n) が用意されています。
import math
math.pow(2, 3) # 8.0
math.pow()は、計算結果を浮動小数点型で返します。
まとめ
- べき乗の計算方法がわかった
- べき乗を計算する関数は、複数あることがわかった